カザフスタン留学|私費留学の手続き方法①出国前編
- Misaki Ebina
- 2022年10月4日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年12月30日

私は現在カザフスタン共和国アルマティにあるアルファラビ カザフ国立大学にて語学留学をしています。
私費留学のため自力で入学手続きを行ったところ、それはもう大変物凄くとてもめちゃくちゃ苦労しました。手続きに終わりが見えないあまり、入学を辞めようかという思いが過ぎったこともあったほどです。
そのため、なんとしても後世に引き継ぎ資料を残さねばならないという謎の使命感に駆られ、こちらの記事を書いてみました。今後留学を希望するみなさまの苦労を少しでも減らすことが出来たら幸いです。
冒頭からマイナスな点にばかり言及してしまいましたが、カザフスタンでの留学生活はそんな苦労など数日で吹っ飛ぶほど必ず充実したもになりますので、ぜひ未来への期待で困難を乗り越えてください!!!
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※こちらの記事は下記の条件で入学した私自身の一例を元にまとめています。
年度や学部によっては手続きが異なる場合もあるかと思いますので参考としてご覧ください。
◾️大学: アルファラビ カザフ国立大学 (🇰🇿: ҚазҰУ 🇷🇺: КазНУ)
◾️学部: 準備学部 (🇰🇿: Дайындық факультеті 🇷🇺: Подготовительный факультет)
◾️留学期間: 2022年9月〜2023年6月
◾️コース: カザフ語
①大学選び
私の場合、はじめは在日カザフスタン大使館に相談しました。カザフ語と民族楽器コブズを習いたい旨を伝えたところ、カザフ国立大学おすすめされました。
カザフ国立大学は公立の中では国内トップの大学だそうで、日本からの留学生はほとんどこの大学に来ます。留学目的がカザフ語またはロシア語の語学留学でしたら、まずカザフ国立大学で問題無いと思います。
②大学とのコンタクトの取り方
留学生受け入れ専用の窓口がありますので、専用のアドレスにメールを送ります。
入学したい学部やコースが既に決まっていればそれを伝える形でも大丈夫ですし、私の場合はカザフ語を1年習いたいのですがどんなコースがありますか?という問い合わせから入りました。
◾️留学生受け入れ窓口: international@kaznu.kz
◾️対応言語: 英語 / ロシア語 / カザフ語
数日後「WhatsAppでこの番号宛に連絡してください」というメッセージが来ますので、その後はWhatsAppで担当者とやりとりをしていきます。私の場合は3日後に返信がありました。
③コースの決定
WhatsAppで担当者とやり取りをし、自分に合ったコースを決めていきます。
ただ情報が一覧化された資料などは無いようで、授業のスケジュールや学費などに関しても全てこちらから先回りして質問していく必要があります。
▼現在確認されているオプション(追加情報求ム)
①学習言語: カザフ語 / ロシア語
②期間: 9月始まり10ヶ月コース/3ヶ月コース、1月始まりの3ヶ月コースの存在は確認済。
※他にどんな選択肢があるのかは不明
③学部: 準備学部 / 文学部
※授業内容にどんな違いがあるのか不明
※学費は2倍程度の差があり、準備学部の方が安い
準備学部の場合 67万テンゲ/10ヶ月(≒22万円)
また学部を選ぶ際、寮の部屋が空いているかどうかも念のため確認して下さい。準備学部と文学部ではキャンパスが異なるため入れる寮も異なります。
2022年10月現在、準備学部の寮は空いていて問題なく入れるものの、文学部の寮は部屋が空いておらず、留学生たちは自費で部屋を借りることになっています。
準備学部の寮の場合、月1.5万テンゲ(≒5000円)なのに対し、現在アルマティで部屋を借りると月20〜30万テンゲ(≒7万円〜10万円)ほどかかります。
もちろんその分賃貸の方が住み心地は良さそうで良い点も多いのですが、私のように極力予算を抑えたい人にとっては大きな違いだと思いますので念のためご確認を…!
④入学手続き
コースが決まったら書類の準備をしていきます。ここで心労を軽くするコツをお伝えします。
日本でビザを取得することは諦めてください。
ビザ無しで渡航し、現地で取得しましょう。
大使館の方から入学手続きは2週間程度で終わるだろうと言われていたものの、結果的に2ヶ月以上の期間がかかりました。それでも招待状が間に合わず、ビザ無しで渡航しています。
◎私の絶望ポイント
・公証翻訳という概念が分からなかった
・必要なものの指示が五月雨式に降って来る
・提出から1週間後にこれじゃダメと言われる
・いつまでに招待状が必要だと先に伝えていても気にされない
・この先どんなステップがあって、おおよそいつ頃に招待状ができそうか訪ねるとスルーされる
やり取りをしていて、全体観が分からないのが不安の大きな原因だと感じたので、終わった今だから分かる全体観をまとめようと思います。
◾️必要な物
⭐︎⑴ 最終学歴の卒業証書
※申請して貰えるA4の卒業証明書ではダメで、卒業式で貰うあの大きい証書が必要です。
⭐︎⑵ 成績証明書
⭐︎⑶ ワクチン接種証明書
⭐︎⑷ パスポートのコピー
⑸ 3:4の証明写真
⑹ 学費の振込証明
※三井住友銀行の窓口で振り込みを行ったところ、1.5万円の手数料がかかりました。ダイレクトの契約をしているとオンラインで手続きでき、手数料もかなり抑えられるので事前に登録しておくことをおすすめします。
⭐︎の書類はロシア語に公証翻訳(🇷🇺: нотариально заверить)されたものが必要です。担当者に公証翻訳者(🇷🇺: нотариус)を紹介されるので、その人に必要書類を送って翻訳してもらいます。
ただ本来は原本が無いと公証翻訳は出来ないところを特別にやってもらっているらしく、渡航後に大学から再度公証翻訳されたものを求められる場合があります。そのため念のため⭐︎の書類は原本を現地に持って行った方が良いです。
◾️手続きフロー
①⑴〜⑸の書類をWhatsAppでPDFにて担当者に送る
②公証翻訳者を紹介してもらい、⭐︎の資料を翻訳する
③学費を振り込む
④契約書を書く
- ここまでやったら渡航してOK ー
⑤招待状を待つ(噂では2週間程度かかるらしい)
⑥招待状が来たら大使館でビザ申請
出国前に行った入学手続きは以上です。
私を含め、今来ている留学生の多くが現地でビザ申請できる事を知らず、招待状が来ないと眠れぬ夜を過ごしていたようなので、現地申請という選択肢を持っておくだけでストレス値がかなり違うと思います。
それでも文化の違いから困ることはたくさんあると思いますが、楽しい留学生活が必ず待ってますのでめげずに頑張ってください!
Ақ жол!
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